こんにちは、HIMAGOです。
21年度の計算力学技術者の熱流体2級に受験し、合格していたので、今後この資格を受験する方のために勉強法などを書いていこうと思います。
①計算力学技術者とは
流体や振動など様々なシミュレーションにおいて、正しい条件や正しい方法など正確な知識を駆使して解析できるかどうかを見る資格です。詳しくは該当資格のHPを見てください。
ANSYSやSTAR-CCM、SCRYUなど様々な解析ソフトがありますが、そのどれも活用する上で求められる大前提の知識は同じだと思うので、解析をする方は持っておいて損はないのかなと思います。私は会社から勧められて資格の存在を知り、取得しようと決めました。
②自身の知識など
学歴は理系の大卒で、研究室ではFORTRANなどで熱流体の解析をやっていたりしました。
新卒で入社した会社では全く解析をすることなく、転職先では1年弱ほど構造解析と熱流体解析をやりました。毎日使うということは無く、必要になった時にサラッとチェックする程度だったので、受験資格は外部の研修を受けるパターンにしました。
持っている資格は下記です。
・エネルギー管理士(熱)
趣味で取った資格です。熱流体の知識は割と計算力学技術者と被っているかなと思います。全体的にエネ管の方が難しかったような気がしますが、数学の基礎知識に関しては計算力学技術者の方が難しいです。
・一級管工事
新卒で入社した会社で勧められた資格。計算力学技術者に関係するところはないです。
・第一種冷凍機械責任者
新卒で入社した会社で勧められた資格。受験したのが5~7年前とかなので記憶が曖昧ですが、計算力学技術者に関係するところはあんまり無かった気がします。
計算力学技術者に全く関係ないです。
③勉強方法
9月か10月頃から勉強をスタートしました。
やり方としては、学会から出ている問題集をひたすら回しました。トータル10~20周くらいやったかなと思います。
この試験の特徴として、「全体の正解率が70%かつ1~11の分野のうち全問不正解が2分野以下」という合格条件があるので、基本的に全分野をちゃんと見ておく必要があるかなと思います。
私は数値計算法が苦手なので、そこは4割くらい取れたらいいかな、逆に熱力学の基礎や境界条件あたりは結構得意なので、そこは確実に取れるようにしました。
具体的な勉強内容としては、学会の問題集を一問見て、ちょっとでも知らない単語が出てきたら調べ、解説も知らない単語が出てきたら調べる、というのをひたすらやる感じです。ただ、調べても全然分からないところは素直に受験当日に出題されないことを祈るのでも良いと思います。
また、受験申込後に学会から対策講習会の案内が来ると思いますが、学会の問題集を何周かやってみて分からない分野が結構あるのであれば受けても良いかなと思います。
ただ、講習会の費用はかなり高額なので、慎重に決めた方がいいかなと思います。
私はケチって自力で単語や解法などをネットで検索することで何とかしました。
④受験問題
各分野から6問くらい出題されてて、割と学会の問題集から出ているな~という印象ですが、数字や問題文が違っていたり問題集の後ろにある解説のところから出題されていたので、見たことある図だと思って思考停止で問題集から見たことある答えにチェックすると間違えたりします。しっかり勉強して、当日しっかり問題文を読んで答えるというのが良いかなと思います。
詳しく書くと怒られそうなので一つだけ書きますが、三角関数のマクローリン展開は出来るようにしておくと吉です。
以上です。問題集は初見だとかなり難しいし、過去問の情報も無いし、とりあえず1回受験してみてどんな感じか体験しようと思ったら1発で受かったので、問題集をちゃんとやっていたら案外何とかなる試験かなと思います。
この資格を受験しようと考えていてもし気になることがあればコメントお願いします。覚えている限りでお答えします。