こんにちは、HIMAGOです。
2021年ももうすぐ終わりですね。今年はオリンピックがあったり少しずつコロナが落ち着いてきたかと思えば国外ではまだまだ活発であったりと、誰しもが何かしら色々あった一年だと思いますが、そんな日々に、数々の素晴らしい曲たちが彩りを与えてくれました。
今回は、年末ということもあり、2021年に聴いて良かった曲について10選という形でまとめていこうと思います。
※今回の記事は、なまおじさん主催『楽曲オタク Advent Calendar 2021』の12/15担当として参加させて頂いたものとなります。他の参加者の方々のブログは、下記リンクより是非チェックしてみてください。
【目次】
- ①星見プロダクション - The Sun, Moon and Stars
- ②Momo's keys - GIFT BOX
- ③ぽんぽこ - カフカ
- ④sasakure.UK - トンデモワンダーズ
- ⑤月ノ美兎 - 光る地図
- ⑥ARuFa - さんさーら!
- ⑦Atelier LadyBird and アタリメ - パステルシンフォニー(feat.ななひら)
- ⑧東京事変 - 青のID
- ⑨RYUTist - 水硝子
- ⑩放課後クライマックスガールズ - 拝啓タイムカプセル
①星見プロダクション - The Sun, Moon and Stars
IDOLY PRIDEのED曲。文句なしの2021年で一番良い曲。本当に良すぎる。作編曲の沖井礼二さんは実はアニメのED曲を書き下ろすのは今回が初めてということでしたが、これを機にバンバンやっていって欲しいですね。もちろんプリン賛歌みたいな感じでもOKです。
沖井さんの曲は、聴く度に「音が広い」という感想を持ちます。ステレオ感なのかホール感なのかよく分からないですが、上記のThe Sun, Moon and Starsだとイントロ、Aメロ前、Aメロ繰り返し前などなど、特にサビ前あたりに強く「包まれてる!包まれてるよ!!!溺れる!!!!!」という感情が胸の奥から溢れてきて、それが何とも言えないくらい気持ちいいんですよね。そういう感情は他のコンテンツでは得られない、良すぎる曲を聴いた時だけでしか得られないので自分の中で大切にしていきたいです。
また、広く包まれているような感じもありつつ、沖井さん特有の暴れまくるベースが存在感を主張していて、それが自分が今どこにいるか迷わないように導いてくれているように感じて、とても聴いていて楽しく、そして安心できます。
コードの話としては、個人的にマイナーメジャーってどのタイミングで使うやつなのかよく分かってなかったんですが、上記の曲でサビのところがⅣM7→ⅣmM7/Ⅵ♯でそう使うのか!となりました。沖井さんっぽい鳴り方ですが、あんまり沖井楽曲のコードの読み取りをしてこなかったのでこの曲で初めて気づきを得ました。
思い出話ですが、今年初めに沖井さんがメンバーでもあるバンド、TWEEDEESのライブに参加しました。コロナが活発だった時期ということもあり着席スタイルで声出しNGでしたが、ライブ一曲目の花束と磁力を聴いた瞬間に動きと声を抑えることで必死になりました。あの瞬間も沖井さん特有の広い音に包まれて胸の奥からグワーっとせり上がるものを感じました。
↓花束と磁力。こんなにも良すぎる曲がこの世にある喜び。
②Momo's keys - GIFT BOX
複数曲を混ぜたマッシュアップ(以下:複数曲マ)です。めちゃくちゃ良いですねコレ。個人的に複数曲マは好みなので良すぎると感じるハードルが低めですが、それを差し引いても良いと感じます。
複数曲マの構成は、主にFXゴチャ乗せパートとオケを聴かせるマッシュアップパートの2つに分かれていると考えており、私自身FXゴチャ乗せパートがそこまで上手くないので、こういう各曲の良いところを上手く引き出して調理できる人にはセンスを感じます。オケを聴かせるところについては、Year!の使い方が気持ちいいですね。複数曲マを作るうえで結構難しい各パートの繋げ方もかなり良く出来ているので、完成度は本当に高いと思います。(各パートの繋げ方が上手くいっていないと、1つの曲という聴き方が難しくなりDJ short mixに聴こえるという難点があります。)
2021年はあんまり複数曲マを見かける機会が無かったので、来年はいっぱいリリースされて欲しいですね。過去に私のブログで複数曲マの作り方を紹介する記事を公開していて、閲覧数を見ると毎日そこそこの数の誰かしらが読んでくれているっぽいですが、あんまり作品を見かけないので「何故…何故誰も作ってくれないのか…」と思っています。それか単純に自分の検索力不足かもしれませんね。
あと、本当に良すぎるマッシュアップには「自分でも作れそう」という謎の説得力を感じる瞬間が時々あり、上記の曲にもそれを感じました。マッシュアップなんだからネタが分かれば誰でも自分でも作れそうと感じるだろと言われたらそうかな…そうかも…となりますが、QubicLoopさんのマッシュアップやワグナリアデトロイト支店あたりはめちゃくちゃ好きですが自分では絶対に作れません。不思議な感覚ですね。
↓my song × shake it!。何をしているのか今でも分かりません。
↓COOLISH WALK × Without Me。真似できないだろうなと思いつつも昔マッシュアップの練習として同じものを作ろうとしたことがありますが、声ネタはそんなに綺麗に抜けるものじゃないしエミネムに詳しくないので前半とかのラップがどこから引っ張って来たものなのか分かりませんでした。
↓複数曲マッシュアップの記事。
③ぽんぽこ - カフカ
バーチャルユーチューバー(以下:Vtuber)として活動されているぽんぽこさんのオリジナル楽曲。2020年はピーナッツくんの曲が良かったと感じましたが、2021年はぽんぽこさんの曲です。この兄妹にはいつも驚かされます。
私は、誰かを好きになる条件に「コイツ気概あるな」と思った時というのがありまして、このカフカは、楽曲の良さだけではなくMVにその溢れて止まない気概を感じました。
VtuberがMVを発表する時、それがオリジナルでもカバーでも、自身の外見を大きくフィーチャーした作りになっているものをよく見ます。決してそれが良いとか悪いとかではなく、Vtuberはかなり数が増えてきているので、少しでも興味を持ってもらうためにも歌+ビジュアルアピールは当然のものだと思います。
リアルのアーティストだと自身の露出は控えめだったりすることはありますが、Vtuberの場合は外見を自分好みのものにしたり、カッコイイ/カワイイ外見で活動することが多く、そういう土壌の違いから、自身のイラストをカッコよく動かしたり、3Dで自身がダンスしたりアクションするような、その歌唱している人にフィーチャーしたMVを作るのが一般的なのかなと思います。
ですが、このカフカのMVで描かれているのは歌っているぽんぽこさんではありません。通常であれば歌唱している人にフィーチャーされるVtuberのMVで、それをしなかった。そこがとても大きく心を掴まされました。
歌唱しているVtuberが大きく取り上げられていないMVの例としては、にじさんじのWonder NeverLandが挙げられますが、これはVirtual to Liveの後に出された2つ目の全体曲ということ、にじさんじという業界最大手としての知名度があり良い意味での余裕があったことから出た作り方かなと思います。
ただ、このMVは、Vtuberの外見は登場しませんが、その歌唱しているライバーのロゴが出てくる演出が多数あるため、ファンにとっては十分視覚から得られるVtuberの要素となります。
それに対し、ぽんぽこさんのカフカは、個人勢かつオリジナル楽曲という特に自身をアピールするチャンスなのにも関わらず、自身以外にフィーチャーしたMVの作り方にOKを出して発表したので、本当に凄い胆力だなと思いました。
ぽんぽこさんには、今後も楽しく少しでも長くライバー活動したり、時々でもいいのでまたオリジナル楽曲をリリースして欲しいです。
↓Wonder Neverland。ハチャメチャに良い曲。去年出た曲かと思っていたら今年出た曲だというのにこの記事を書いている時に気が付きました。
④sasakure.UK - トンデモワンダーズ
スマホゲームのプロジェクトセカイに向けて提供された楽曲です。osterさんや先ほど紹介しましたWonder Neverlandを作曲されたkzさんなど、自分が一番ボカロにハマっていた時の方々が今でも最前線で活躍し続けてくれているのは本当に嬉しいですね。
sasakureさんは昔からファンで、特にしゅうまつがやってくる!、トゥイー・ボックスの人形劇場、ネコソギマターバップ、クレイマーズ↑ハイあたりが好きな自分にとっては今回の楽曲はめちゃくちゃに刺さりまくりな内容でした。sasakureさん特有のFXめちゃ盛りで明るい曲調なのに怪しいワードを織り込んで暗いイメージを匂わせる曲、とても好きです。
MVもsasakureさんの世界観全開な、意味深かつ爽快な作りでとても最高です。初見の時、異世界ハーモナイゼだったりトゥイー・ボックスみたいなオチになるかと思ってヒヤヒヤしながら見ていました。
そういえば、ロストエンファウンドを作曲する時に作成したプロットっていつか公開してくれるんですかね。それが気になったまま今日まで生きているしこのままだと死ぬ前に「ロストエンファウンドのプロット、読みたかったなぁ…」となること間違いなしです。プロットを公開することで救われる命、ここにあります。
あと、sasakureさんが10周年の時に限定CDプレゼント企画をされていましたけど、それに収録されている幻の音源ってしゅうまつがやってくる!のVIPだったりしたんですかね。このremixが本当に好きすぎるので今でもyoutubeのDJ動画を定期的に聴いてしまいます。音源をitunesで販売することで命がうんちゃらかんちゃら。
↓しゅうまつがやってくる!のremix(5:10あたりから)。VIPじゃなくて誰かのremixかも。情報お待ちしております。
⑤月ノ美兎 - 光る地図
月ノ美兎さんの1stアルバムに収録された楽曲です。このアルバムは広川恵一さんやいとうせいこうさんといった様々な幅広いジャンルのアーティストが楽曲提供しており、上記の楽曲は長谷川白紙さんの提供曲です。
長谷川白紙さんは、自分がちょうどsoundcloudで活動し始めた時に、サンクラってどういう曲があるんだろうな~と思って色々調べていた時に乳糜湯気で知った方です。
乳糜湯気はめちゃくちゃクールで攻め攻めな内容で聴いていてとても気持ちいい楽曲です。この記事を書くに当たり久しぶりに聴きましたが、良さが全然損なわれておらず今でも最高です。ただ、乳糜湯気が好きで注目しておりましたが、その後にマルチネ等でリリースされたアルバムの楽曲たちは、個人的にはとても難解であまりピンときていませんでした。特に『あなただけ』は、めちゃくちゃ難しいなと感じたのにyoutubeのコメント欄では「分かりやすい!」と結構書かれていて、リスナーのレベルの高さに驚かされました。
そんなこんなで、曲がリリースされる度に話題になっているので聴いてはみるものの難解だなとなる日々が続いている時に「月ノ美兎が1stアルバムリリース!」との情報をキャッチし、参加アーティストを見たら長谷川白紙さんの名前があったので、ま~た難解で俺には理解できんやつが来んだよオイオイと思っており、実際アルバムを買って聴く瞬間まで鬼がでるか蛇が出るかの心持でした。
ですが、再生した瞬間に、1小節目1拍目で即「コレは良い!!!!!!!!!!!」となりました。胸の奥からせり上げてくるもの、そうこれは良すぎる曲を聴いた時にだけ得られる感情。難解だとか何だとか理屈じゃないんだよ、良すぎる曲から得られるものは。ただ良さで殴ってくれたらそれでええんや。ワイはそれで気持ちよくなるからよ…となりました。
また、これまでのアルバム曲と今回の光る地図がどういう違いがあるのかを折角なので考えてみます。私の音楽の好みの一つに「音が広い」というのがあり、この曲には私好みの音の広さ、空気感を持っていることが再生1秒の時点で伝わってきており、実際、要所要所にすごく気持ちいい広さ(特に1:20の緊張と緩和からくる空間の広さ)がありました。過去のアルバム曲ではそういう予感をあまり強く感じなかったのが違いかなとは思いますが、曲を再生してすぐにそういうのが察知できるのって音楽は凄いなぁとしみじみ感じます。
↓乳糜湯気。いつまでも損なわれることのない良さがそこにはある。
⑥ARuFa - さんさーら!
人気ブロガーARuFaさんの曲。作詞はピノキオピーさん、作編曲は田中秀和さん。キャッチーでクオリティがめちゃくちゃ高く凄く好きです。
私がこの曲で特に好きなところは、2番Bメロの歌詞「遊ぼうよレギュレーション 毎日少し違うけど」のところです。
ここ数年で、インターネット上で様々な分野の炎上問題が多発するようになってきました。個人的に、インターネットの普及に伴い1億総発信社会になった結果、怒りという凄く単純で分かりやすいコンテンツが気軽に投稿できるようになったからかなと思います。
人々が怒る原因の一つに「価値観と合わない出来事と遭遇する」ということがありますが、その価値観は、インターネットのたくさんの人やたくさんの意見に触れることで日々少しずつアップデートされていきます。そのちょっとした人々の価値観の変化はやがては大きな社会の変化につながるため、そうした価値観の変化に対応していくことがこれからの社会にとって必要だと思います。
ですが、その価値観のアップデートが個人の極端な思想をより先鋭化するためのシステムに使われているのも見られ、つい最近では温泉むすめという2次元キャラクターと温泉施設の、数年前から続いていたコラボプロジェクトが炎上していましたが、これも当時はOKと見過ごされていたものが、アップデートの末に価値観が極端になった人たちの判定により「これはレギュレーション違反だ!」となったのが、炎上したいくつかの要因のうちの一つだと思います。
実際、昔の価値観で見たら許されるものも今の価値観だと倫理的に良くないね、というものは存在しますが、極端な思想の人が極端なレギュレーションを引いて勝手に判定する場面もあります。そして後者の場合は、レギュレーションが日々のアップデートにより急速に極まっていくため、昨日まではOKでも今日は炎上、という極端な状況が発生しているような気がします。
そういうインターネットの状況で、エンタメ系で大活躍されているARuFaさんも、レギュレーションが日々変わっていくことに対して向き合っていることが知れたのが、とてもグッときました。
余談ですが、田中秀和さんは今年も我々に数多くの良すぎる曲を聴かせてくれました。10選として選ぶかどうか迷った候補曲も色々ありますが、特に最近リリースされたEVERLASTINGは何やってるのか何も分からないまま良さを流し込まれるのでめちゃくちゃ面白いです。MONACAを退社された秀和氏の、新天地でのさらなる挑戦と活躍を心から応援しています。
↓EVERLASTING。何も分からないのに良いという情報だけが理解できて、初めて聴いた時M-1決勝のミルクボーイくらい笑いました。
⑦Atelier LadyBird and アタリメ - パステルシンフォニー(feat.ななひら)
今年の春M3でリリースされたAtelier LadyBirdさんのアルバムの楽曲。
Atelier LadyBirdさんはLOOP-DAYがめちゃくちゃ好きで、その存在を知った時から新曲が出ていないかと時折チェックしておりました。今回のアルバムは渋谷系サウンドが全開で全曲最高ですが、敢えて1曲を選ぶとするなら、一曲目のパステルシンフォニーを挙げたいです。
良すぎる曲は再生を押した瞬間にすぐ良すぎることが判明するのですが、この曲にはそういうものを一番強く感じました。明るくキラキラで、聴いていてすごく元気をもらえます。また、楽曲の空間もとても広くて、とても居心地が良いです。
↓LOOP-DAY。誰が聴いても良さを感じられる名曲。
⑧東京事変 - 青のID
東京事変の再結成後のアルバムからの楽曲。中学生の頃に群青日和がリリースされて衝撃を受けてから今までずっとすごい曲ばっかり作っていて凄いな~と思います。
楽曲の話はもうレベルが高すぎて言葉にするのが難しいですが、『青のID』というタイトルが示すように、若さ特有の勢いや焦燥感が詰まっているように感じてとても好きです。
また、これは考察でも何でもない私の妄想なのですが、青のIDという文字を見て最初にイメージするのは、「制服」です。漫画『BURN THE WITCH』に登場する新橋のえるが「制服が好きだ。私が何者であるかを 誰にも証明しないで済むからだ。」と言うように、制服は自分が社会的に何者かを証明するIDみたいなものと思います。やがてはそのIDをスーツや仕事着などに更新していきますが、その間には必ず葛藤や心の機微があります。そういうところにイメージを膨らましながらよく聴いて楽んでました。
話は逸れますが、『ファンが選ぶ東京事変で好きな楽曲TOP10』が先日公開され、1位が意外な曲でびっくりしました。好きな曲ではありますが、そこまで人気だったとは…となりました。あと単純に1から10まで良い曲揃いでモンスターバンドというか国民的バンドというか、改めて凄い存在だなと感じました。
ちなみに私が選ぶ1位はシーズンサヨナラです。
東京事変の好きな楽曲TOP10 『群青日和』『透明人間』抑え大接戦の第1位は【#ファンに聞いてみた】 - ARTIST×FANのWEBマガジン Fanthology!
↓シーズンサヨナラ。大学生の時に一生分聴いたので今は来世の分を前借して聴いています。
⑨RYUTist - 水硝子
新潟のアイドルユニット、RYUTistの楽曲です。RYUTistは、この記事の一番目に挙げた沖井さんも過去に参加されていたりと楽曲制作陣が豪華な印象がありましたが、今年リリースされた楽曲『水硝子』の提供者は君島大空さんで、恥ずかしながら存じ上げない方だったのでどんな曲なのかな~と思いながら聴いたらガツンと殴られるような良すぎる曲が出てきてとても嬉しかったです。
楽曲のジャンルで言うと何なんですかね、HYPERPOP?あまり音楽に精通していないのでよく分かりませんがとても不思議な感じです。透明感がありつつも力強いリズムが支えていて気持ちいいですね。自分がどこか遠いところに持って行かれそうになりそうな、薄まって広くなるような、視点が高くなるような、濃いけど今にも消えそうな青色に溶けて混ざりそうな。聴覚で得られる感覚以上の落とし込まれ方があり、聴く度に新しい発見があります。
君島さんを水硝子で知ってから色々とリリースされた楽曲を聴きましたが、どれも良い感じで、特に、向こう髪があっさりさわやか綺麗な曲でとても好きです。
↓向こう髪。こういう良さで殴られるのもまた気持ちが良い。
⑩放課後クライマックスガールズ - 拝啓タイムカプセル
アイドルマスターシャイニーカラーズの放課後クライマックスガールズ(以下:放クラ)の楽曲。
今年の9月からシャニマスを始め、気が付けばDTMをやる時間とサンプルパックの購入費が全てシャニマスに注がれています。元からシャニマスの音源は時々追っていましたが、やはりそこはプレイしてからじゃないと気が付けない良さがある訳で、特に私が推している放クラの楽曲は、そのユニットに所属しているメンバーを知ることで楽曲の良さがより深く知れました。
上記の楽曲は、タイムカプセルというタイトルに相応しく過去の放クラのコミュや楽曲の要素を歌詞に盛り込んだものとなっており、特に2番終わりの間奏のメロから読み取れるように、よりみちサンセットのエッセンスが大きく含まれていると思われます。
よりみちサンセットでは、放課後の友達との帰り道や遊び終わった後のちょっぴり寂しい感じを描きつつ、果穂という放クラに所属している小学6年生のアイドルが持つ、ユニットのメンバーに対する感謝や将来への思いもテーマになっている楽曲だと思います。
そして、拝啓タイムカプセルは、よりみちサンセットよりもさらに進んだ時点から、過去の自分に宛てたメッセージと明日に向かって歩き出していこうという気持ちがテーマになっていると思います。この楽曲で私は特に「皆 第一志望 一緒じゃなかったんです」と「やっぱ 第一志望 一緒じゃないんだって」という歌詞が大好きです。
放クラと言えばシャニマスの中でも特に仲の良いイメージがありますが、イベコミュ「階段の先の君へ」でも描かれていたように、活動当初、スカウトでアイドルになった樹里は、ユニットのメンバーのことを聞かれた時に「仲間じゃないし…」と答えてしまうような距離感がありました。また、茜色セレンディピティというサポートカードのコミュからも、樹里は活動当初は他のメンバーに対してよそよそしい雰囲気があったことが分かります。(茜色セレンディピティはプチセレクションチケット1枚で交換できるサポートカードなので、放クラが気になる方は是非チェックしてみてください。)
他のメンバーに関しても、智代子はちょっと特殊なアイドルのなり方だったり、凛世に至っては偶然運命を感じた相手がアイドルのプロデューサーだったからと、皆がみんな「アイドルになりたい!その先でこういうことをしたい!」という第一志望を持ってアイドルを志した訳ではありませんでした。そんな中でも徐々に仲を深めていき、今となっては283プロで一番と言っても過言ではないメンバー間の仲の良さを築いていきました。
いつか結成当時を振り返っては「皆 第一志望 一緒じゃなかったんです」と笑い合う日が来るんだなろうなぁ、もしかしたらもうそんな話も帰り道とかでしたのかなと思うと、とてもしみじみします。
また、ユニット名にもある「放課後」が、いつまでも続くわけじゃないものを指すように、確実にいつか来るその日を想起させる「やっぱ 第一志望 一緒じゃないんだって」という歌詞には強くグッときます。
この先、放クラの5人がそれぞれバラバラの道を歩む日がきても、その先の日々であの時放クラとして活動したことが本当に自分たちの大切なかけがえのないものだったと感じてくれたら、とても嬉しいです。
そして、メンバーがいつかタイムカプセルを開ける時、果穂が感謝祭コミュで剣に感じた思いと同じように、そこにはいつまでも変わらない思い出たちが成長したみんなを待っているでしょう。
↓よりみちサンセット。曲の入りの3,2,1,GOでシュイシュイ…とリバースっぽいFXが入っているところが、昔の記憶を遡る演出に感じられて非常に良さがある。
以上、2021年聴いて良かった10選でした。
個人的な今年の楽曲制作の感想としては、daniwellPさんのNyan Catの10周年記念コンピに参加させてもらったり、Diverse Systemさんのコンピに参加させてもらったりと良い経験をさせてもらえました。来年もマイペースに頑張っていきたいです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。