『カワイイチップチューン VS カッコイイチップチューン 対決コンピレーション2』参加しました

こんにちは、HIMAGOです。

 

22/8/7(日曜日)に、ゲーム音楽Vtuberへの楽曲提供など多方面で活躍されているしのりゅーさん企画の、カワイイチップチューン VS カッコイイチップチューン 対決コンピレーション2がリリースされ、私も参加させて頂きました。

 

novtos.bandcamp.com

novtos.bandcamp.com

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※前回参加させて頂いた時の記事

himago.hatenablog.com

 

今回は、上記コンピに提供した私の楽曲『Little Blue Dancer』について解説したいと思います。

 

 

 

①コンピ参加当時の考え、楽曲を制作するに当っての最初のイメージ

今回のコンピの企画が立ち上がったのは今年の3月で、その頃はDTMに対するモチベーションはありませんでした。過去に熱中していたマッシュアップもあまり追えなくなってきており、このまま音楽を消費する側に移行するのかなとぼんやり考えていました。

 

そんな折に、上記コンピの参加者募集ツイートを見つけました。しのりゅーさんのコンピには過去に何回も参加させてもらっていましたが、そんな精神状態だったので正直今回は参加を見送ろうかなと思っていましたが、ちょっとしたきっかけがあり、参加することに決めました。

 

今回のコンピは参加者がめちゃくちゃ多いので、自分の楽曲はサクッと聴いてもらえるよう、あっさり目の短くスッキリした仕上げでもいいかなと思いました。いつも曲を作る時は、なるべく3分は超えるよう意識していましたが、今回はあまり時間については無理に伸ばそうとせずにスッキリさせました。より詳細なコンセプトは⑥にて記載しております。

 

②参考にした曲とかコード進行

短くスッキリした曲を作る上で、私がめちゃくちゃ好きなsnail's house - Magical(オフィシャルの音源リンクが無かったので、itunesで検索してください)を参考にしました。聴いてもらうと、1発目のメインの9小節目から4つ打ちになるところや2発目のメインの13小節目から4つ打ちになるところ、1発目のメイン後の雰囲気など真似しているのがよく分かると思います。

 

1発目のメイン後でメロとコードだけ鳴らすパートはTwinklestarを参考にしてます。このやり方はsnail's houseさんがよくやる手法で、自分もめちゃくちゃ好きなのでよくやります。余談ですが、Twinklestarの真似したとこのコードのシンセがomnisphereのプリセットをそのまま使っていると配信で話していたのを聞いて、omnisphereってそのレベルで使えるんだと驚きました。確か神前さんも最近のインタビューでomnispereのプリセットをよく使うみたいなことを話されていたので、すごいシンセだな~と思いつつも容量、金額、動作環境全て自分に合わないので採用を見送っています。いつか使ってみたいですね。

 

メロについては、KOTONOHOUSE - sea grapesのサビを意識しました。sea grapesは自分がサウンドクラウドで活動し始めた頃に知った曲で、初めて聴いた時めちゃくちゃ衝撃を受けたことを今でも覚えています。私が老人ホームでアッアッ言っててもよく聞いたらsea grapesを歌っているだけなので安心して欲しい。

 

コードは4365をアレンジした感じです。途中で4365の4を2minに変えたりしています。今回の曲で初めてⅣM7→ⅣmM7→Ⅲmin7を使いましたが、かなりの泣き進行ですね。楽曲コンセプトでもあるカワイイにマッチした良いコードです。

 

Snail's House - Twinklestar

youtu.be

 

KOTONOHOUSE - sea grapes

soundcloud.com

 

midi

基本的にベタのコードにメロとベースを入れたくらいで、打ち込み自体は特に工夫をしていません。

BPMは174、キーはEです。

drive.google.com

 

④シンセや使用したサンプルパック

メロはお馴染みmagical 8bit plugです。私の曲はchiptune的にはかなり邪道だと自覚しているので、少しでもchiptuneっぽさを感じてもらえるようメロだけはmagical 8bit plugで鳴らすよう心がけています。

ピロピロ鳴っているものはspireで、Nhatoさんのサンプルパックに入っていた8bit arpのプリセットをアレンジしたものです。

パッドにはchipsynth SFCを使っています。プリセットを適当に鳴らすだけでスーファミの音が出てくるので助かっています。

 

サンプルパックは、いつもCHIPSHOPを使っていましたが今回はバリエーションを増やそうと思い、CHIPSHOPは2,3個程度の使用に抑えて、後はspliceだったり他のものを探しました。

FX系はHyper Potionsのやつです。ピリュンって鳴っているやつにリバーブとかかけたりしています。あとノイズのループ素材も使っています。

ドラム周りや細かなFXは、BULLYFINGERのものを使っています。

キックはShirobonのchiptuneパックに入っていたキックをアレンジしています。

 

www.plogue.com

splice.com

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shirobon.bandcamp.com

 

⑤コンプレッサーコンプレックスの話

自分の楽曲制作モチベが低下した大きな原因の一つにコンプレッサーがあります。これは本当に謎ですが、私はコンプレッサーが苦手です。別にパツパツしたのがどうとかは無いですが、DTMをやる上でかなり苦手意識を持っています。ただ、当たり前に皆がやっているコンプを苦手にするのは良くないと思い、去年くらいから頑張ってコンプをかけるようにしました。

 

その時、Pulsar Muというコンプが良いという話を見かけ、Pulsar Muを購入し意識して使うように心がけていました。Pulsar Muはかなり実力のある人も良いと推していて、バストラックにプリセットのまま使っても十分良いという情報を得たので、それを実践してみました。結果は最悪で、自分の曲じゃないように感じました。

 

結構致命的だったのが、同じくしのりゅーさんのコンピ光闇2に提供した楽曲で、この時の曲は無理してPulsar Muを使ってmixしましたがそれが精神的に辛くて2mixも満足に出来ず、結果マスタで仕上げてもらった曲を聴いても本当にこれで良かったのかと悩むばかりでした。

自分でも出来が良くないという思いがあり、けど光闇2で自分の曲が大トリという内心不釣り合いな感じがずっと胸に残っており、結果1年くらい自分の曲に向き合うことが出来ませんでした。

 

ただ、今回カッコカワイイ対決コンピ2に参加するに当たり、過去の自分を愛してあげようという気持ちになり、当時光闇2がリリースされた時に楽曲視聴会がyoutubeで行われていたので、その時のアーカイブで自分の音源が流れている場面をチェックしました。その時、コンピに参加していた方々、リスナーの方々が優しいコメントを沢山書いてくれているのを見てめちゃくちゃ感動し、とても救われました。それと同時に、もうコンプを使うかどうかで悩むのはやめよう、良い曲を作ればそれでええんやの気持ちになり、昔同様にコンプを無理して使わないでやっていこうという思いを新たに持ちました。

 

過去、私はコードの理論なんか覚える必要無いんやでの精神で活動していました。しかし曲を作っていくと(あれ、コード覚えておいた方が楽だな…)という場面が多々発生したので、自然と有名どころから学んでいくようになりました。コンプレッサーも同様に、今は必要ないと思っていますが、今後(コンプ、もしかしてあった方が良いのでは…?)と思うようになった時に自然と学んでいけばいいかなと思います。

 

ちなみにコンプをつかっていないので、こんな感じで音をウォウォさせています。手間でしかない。

 

アイドルマスターシャイニーカラーズの話

今回の楽曲のタイトル『Little Blue Dancer』は、アイドルマスターシャイニーカラーズに登場する杜野凛世というキャラクターをイメージしたもので、楽曲コンセプトも杜野凛世のための曲となっております。

 

杜野凛世 SRカード【微熱風鈴】

 

杜野凛世を語るうえで、色は切っても切れないテーマであります。

凛世は、イメージカラーが青色のアイドルです。しかし、凛世のコミュで、プロデューサーへの思いが読み取れる場面などで赤色が多く登場します。これは、アイドルとしての杜野凛世は青、一人の女の子としての杜野凛世は赤という二つの面を持ち合わせていることを表しています。凛世の朝コミュで色について言及されているように、青と赤の二つの感情が凛世の中にあることが読み取れます。

 

杜野凛世 朝コミュ④。どう考えてもノーマルコミュではない重要度の高いやりとり

 

 

これはシャニマスを遊んでいる人、特に杜野凛世が好きな人はそうですが、凛世のコミュを見る時に、プロデューサー目線ではなく杜ちゃんの友達目線(凛世の学校の友達は、凛世のことを杜ちゃんと呼んでいる)になることがあります。これは不思議な感覚ですが、凛世の思いはシャニPに注がれるべきという考えから、自分がシャニPだという気持ちでコミュを見ることが出来ず、結果応援する側に回っているからかもしれません。

 

シャニPに向けられる凛世の気持ちは赤であり、我々に向けられる気持ちは青。今回のコンピの曲を制作するに当たり、私は観客席で、宇宙のようなキラキラした舞台で踊る凛世をイメージしました。舞台で踊る凛世は、赤ではなく青で我々に向き合っているはずです。ただ、その青は赤にも負けないくらい熱さが込められているのだと思います。

 

 

以上で楽曲の解説は終わりです。何か聞きたい点があれば、お気軽にコメント残してください。

コンピはたくさんの方が参加されているので、お気に入りの曲が見つかれば幸いです。