こんにちは、HIMAGOです。
みなさんはこちらの楽曲をご存知でしょうか。
この「Nyan Cat」は、daniwellさんが作詞作曲した「Nyanyanyanyanyanyanya!」をももももPさんにより桃音モモカバーした楽曲で、今見たところ1億8千万回再生されている、世界中で親しまれている楽曲です。最近だとにじさんじプロジェクトの面々がNyanyanyanyanyanyanya!の歌ってみた動画を投稿していたことで存在を知った方もいるかもしれませんね。
そして、Nyan Catが公開されてから今年で10周年ということで、Nyan Catオンリーのアレンジアルバムに収録する楽曲の公募が行われ、大変嬉しいことに私のアレンジ楽曲を採用して頂きました。
今回は、そのアレンジの制作話について書こうと思います。
Nyan Cat10周年記念アルバム特設サイト
①思い出語り
私がボカロにハマっていたのは2009年頃のまだ大学生だった時で、そのころは毎日のようにニコニコに張り付いてはボカランを見て気になった曲を聴いたり、話題になっている曲を色々チェックしていました。
私がdaniwellさんの楽曲を初めて知ったのは確かねこみみスイッチだったかな、と思います。非常に個性的でキャッチーな音楽ですぐ好きになりました。2010年にNyanyanyanyanyanyanya!が公開された時は、ボカロらしい実験的な感じで、かつ惹きつけられるメロのセンスに痺れたのを覚えています。そして2020年、daniwellさんがNyan Catのアレンジ企画をされているのを見て、当時のボカロにハマっていた記憶が蘇り参加したい！と思いました。
余談ですが、私がdaniwellさんの曲でも多分一番好きかも…と思うのはError PropagationのMADで、自作曲を用いたMADと言うと2号. - amberや柴又などがありますが、それより前にError Propagationを知った当時の私は「自作曲でMADを作るなんて何て凄い人なんだ…」と思いました。あと去年公開されたWonder of Wonderもめちゃくちゃ好きです。
②展開
Nyan Catは短いフレーズが繰り返されるシンプルな構成なので、展開やタメを作って最後にドンっと派手にするという感じを意識しました。内容としてはイントロ→助走区間→Jersey Clubっぽいリズムのパート→小休憩→助走区間→chiptune→4つ打ち→アウトロです。
Jersey Clubっぽいパートのドラム類は、下記のサンプルパックを使用しました。
途中の小休憩→助走区間は、私が好きなSnail's Houseさんがよくやる印象で、自分自身とても好きなのでよく真似をしています。
例：Twinklestar
急にchiptuneになるのは完全に自分の好みですね。ガラっと展開が変わったように感じて惹きつけられてしまいます。過去にチルノのパーフェクトさんすう教室のリミコンに参加した時にも同じようなことをやりました。この時は残念ながら落ちてしまいましたが、今聴くと自分でも出し方の分からないベースの音が鳴っていて笑ってしまいました。
こういう急にchiptuneになる展開の曲は、多分他にもっとあると思うのですがぱっと思い出せるのは2号. - amber(simoyuki remix)ですね。長尺なのに飽きさせない展開や盛り上がるところへの持って行き方が綺麗でとても好きなremixです。
4つ打ちのところはキックやハイハットとかにこちらのstonebankのサンプルパックを使っています。何年か前に買ったのですが、今でも速い曲を作る時は真っ先にフォルダを開いてます。
あと、繰り返し部分のところですが、公募提出時には1拍目にベースショットを置いていました。1拍目にベースショットを置くのはよくあるし実際良さを感じますが、よくありすぎて何か変えたいな～と思い変更しました。変更した結果が一拍目に水ポチャの音で2拍目にベースショットを置きました。一拍目に水ポチャってのもよく分からないですが、何故か良い感じなのでOKです。
一拍目にベースショットの例：刀身をやさしくタップ♡
③コード
イントロ、助走区間、chiptuneのパートのコードのみ抜粋したmidiを下記に置いておきます。その他のパートはイントロ部分の流用です。基本的に鳴っている音はほぼ全部コードをベタに押さえただけのものなので、打ち込みに関して特筆すべきことはありません。ベースはルートをンベンベさせています。
コード進行は全体的に4365です。イントロは3のとこが耳に残るように変な感じにしています。
助走区間のところは何故かキーが2つ上がっていることにこのブログを書いている時に気が付きました。自分でも理由は分かりません。何で？
chiptuneのパートは4のルートを3度下げて4on2にしています。理屈は分かりませんが良い感じになります。最初は4で後半は4のところを2に変える、みたいな展開はデレマスのBrand new!でも使われているので、結構頻出なのかもしれませんね。(1:12が4で1:26が2。耳コピに自信がないので違っていたらすみません。)
Brand new!
④音色
ピアノはUVIのModel Dをリリースカットしたものです。本当はkeyscapeとかivory2を導入したかったのですが、調べてみたら容量がめちゃくちゃ必要なので代わりにModel Dを導入しましたが、結構良い感じだったので満足しました。
スパソはserumで作った音です。chiptuneはmagical 8bit plugです。magical 8bit plugはノイズのsweepが使い勝手良いので好きでよく使います。
以上です。楽曲の気になる点や感想など、コメントお待ちしております。
